声を大にして言いたい、「地元感」溢れる大崎の魅力。

声を大にして言いたい、「地元感」溢れる大崎の魅力
地域共創(大崎×五反田LINK独自記事)

大崎でのイベントの企画・参加や、大崎駅西口商店会のマスコットキャラクター「大崎一番太郎」の声を担当するなど、大崎の地域イベントに欠かせない存在である声優の山口勝平さん。ご自身が代表を務める声優事務所の所在地が大崎であるなど、大崎とは深い繋がりをお持ちです。今回は山口勝平さんに、大崎との関わりや、地域活動への想いをお伺いしました。

きっかけはエイプリルフール。大崎一番太郎が地域活動参加のきっかけに。

__大崎の地域活動に関わりを持つようになったきっかけを教えてください。

山口さん(以下、山口):2013年から「大崎一番太郎」の声優を担当するようになったことが大きなきっかけです。大崎一番太郎のTwitterに、ファンの方が「山口勝平を大崎駅で見かけたよ!」とメッセージをしたのが始まりでした。大崎一番太郎は、ゆるキャラグランプリで最下位を狙っているキャラクターなので、ふざけることが多いんですよ。エイプリルフールって、色んな方がSNSでウソの投稿をして盛り上がると思うのですが、大崎一番太郎はフライングで3月31日にウソをつくんです。僕の目撃情報のメッセージを受けていたこともあって、大崎一番太郎が「今度のイベントには山口勝平さんも連れて行くよ」とウソのツイートをしているのを見かけて(笑)。大崎駅は仕事などでよく利用する駅だったこともあり、何かお手伝いできたら楽しいかなと思い「僕で良ければ大崎一番太郎の声やるよ」って返信をしました。     

__それで実際に声を担当されるようになったのですか?

山口:そうです(笑)。その後、大崎の街づくりに注力されている綱嶋さん*とお会いして、大崎という街のことや、イベントなどを通じて大崎を盛り上げたいという想いについてお話を伺いました。綱嶋さんの熱意に胸を打たれ、話が終わるころには「大崎の地域活動をお手伝いしたい」という気持ちが強くなり、大崎一番太郎の声を担当させていただくことになりました。これが、大崎という地域と深く関わるようになったきっかけです。

2015年の「ノンストップ山手線夢さん橋号」
* 約40年にわたり大崎の街を盛り上げる活動を行っている綱嶋信一(つなしま のぶかず)さんの大崎への想いはこちらの記事で紹介しています。

__その後、事務所も大崎へ移転されたとお伺いました。大崎を拠点に活動をする中で、街に対するイメージはどのように変わりましたか?

山口:大崎に対する最初の印象は「電車の乗り換えで使う駅」というイメージでした。夢さん橋のあたりでイベントが開催されている様子は見ていましたが、何をしているのかは全然知らなくて。大崎一番太郎の声を担当するようになってから、地域のイベントに参加したり、大崎一番太郎の焼印が入った「大崎あんぱん」を食べてみたり…新たな体験をする度に、大崎は地域活動が活発な街だということがわかりました。例えば、花壇に花を植えることも、地域の方々が主体となってイベントとして実施しているんですよ。地域の活動なので、企画から全部自分たちで行うのですが、僕はそういう手作り感がとても好きです。イベントの度に、大崎の方々のバイタリティってすごいな、と感じます。

大崎は様々な表情を持つ街。「地元」を感じるイベントが楽しい。

__大崎の好きなところや、お気に入りの場所を教えてください。

山口:大崎駅周辺って面白いですよね。近代的なオフィスビルもあれば、レトロな建物もある。今と昔が融合した独特な雰囲気があります。少し歩けば目黒川で桜が見られますし、冬にはイルミネーションも見ることもできて、様々な表情を持っている街だと思います。僕は、大崎駅西口商店会のレトロな感じが好きです。あとはマチキチ!大崎駅から徒歩数分のところにある「街の活動基地」です。配信イベントなどでお世話になっています。

__大崎での地域活動への参加を通じて感じることを教えてください。

山口:大崎での地域活動は、僕にとってある意味「息抜き」なんです。僕は福岡出身なのですが、大崎の地域イベントに参加する中で、大崎周辺は僕にとって東京の地元だと感じるようになりました。例えば居木神社のお祭りをお手伝いしているときは、なんだか地元のお祭りに参加している感覚になるんです。とても楽しいですし、「ここに来れば知っている人が必ずいる」って有難いことですよね。僕は「街の魅力をPRする、宣伝する」という部分で、大崎に貢献できたら良いなと思っています。今は、以前のように人がたくさん集まるイベントを開催しづらい環境なので、はやく以前のような賑わいに戻ってほしいです。

「#大崎狂ってる」は褒め言葉。地域の方々と一緒に楽しいイベントを作りたい。

__特に思い出に残っているイベントはありますか?

山口:全部面白いので挙げたらキリがないですけど…。SNSで「#大崎狂ってる」っていうハッシュタグがありまして(笑)。どこまでふざけられるか、どこまで真面目に遊べるか、という企画を考える時間が楽しいです(笑)。

コミックマーケットに便乗して「大崎コミックシェルター」というイベントを行っており、コミックマーケット帰りの方に、いかにして大崎に寄ってもらえるか試行錯誤しています。飲み物を配ったり、大崎駅周辺で使用できるクーポンを配布したり、駅にコタツを設置して僕がそこでグッズ販売したりしています。

他にも、大崎駅構内のアナウンスをジャックする、以前大崎にあった「落語会」を大崎の観音寺会館で再現するなど…自分たちで企画して自分たちで実行する、という状況を皆が楽しめているのはすごいことだなと感じます。このような企画も、大崎駅の職員の方の協力や地域の方々の絆があってこそ実現できるので、本当に素敵な街だなと思います。

2022年の「大崎コミックシェルター」

あとは、大崎一番太郎のグリーティングイベントでしょうか。お子さんが「いっちゃーん!」と駆け寄ってきてくれることが増え、大崎一番太郎の知名度が上がったことを実感してとても嬉しいです。

__大崎近郊にお住まいでも、地域活動に参加したことがない方もいらっしゃると思います。ぜひ山口さんからメッセージをお願いします。

山口:大崎駅を中心に、気軽に参加できるイベントがたくさんあります。夢さん橋、居木神社のイベントは来るだけで楽しいですし、他にもお花を植えるイベントなど、年齢関係なく参加できるものばかりです。ぜひ気軽に遊びに来てください!

<山口勝平さん プロフィール>
・福岡県福岡市出身
・人気作品のキャラクターを多数演じる声優・俳優
・19歳の時に舞台俳優として活動を開始          
・23歳から声優としても活躍し、活動の幅を広げている
・2004年に声優事務所「悟空」を設立
・大崎駅西口商店会のマスコットキャラクター「大崎一番太郎」の声を担当    

(古郡 優) 

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