ITの力で地域課題に向き合う。五反田とともに歩む「東京システムハウス株式会社」

ITの力で地域課題に向き合う。五反田とともに歩む「東京システムハウス株式会社」
地域共創(大崎×五反田LINK独自記事)

企業や組織の業務システムの企画・開発から導入・運用までをサポートする、東京システムハウス株式会社。1976年に創業し、2025年には創業50年を迎えました。大崎・五反田エリアに本社を構える同社では、ITの技術を生かした地域貢献活動にも取り組んでいます。

今回は、代表取締役社長の林知之さんに、これまでの歩みや地域貢献活動の取り組み内容、そして五反田の街とともに描くこれからについてお話を伺いました。

ITの力を生かし、人と地域の課題解決に貢献

_まず、事業内容を教えてください。

林さん:当社は、1976年に創立した独立系IT企業です。創業当初はデータ入力業務からスタートし、その後、金融機関向けのシステム開発を中心に事業を拡大してきました。1989年に本社を五反田に移して以降、この地域に支えられながら歩んできました。2025年に迎えた創業50年の記念パーティーには、品川区の森澤区長にもご参加いただきました。現在は金融分野に加え、ゴルフ場運営システムや食品メーカー向け品質情報管理システム、RPAやAIを活用した業務自動化などにも取り組んでいます。

<創業50年の記念パーティーの様子>

_これまで、どのような地域貢献活動に取り組んできましたか。

林さん:戸越銀座商店街DXに携わりました。きっかけは、2019年に当社が幹事を務めるKT-NETというビジネスコラボレーション集団が主催した「IT大喜利」と呼ばれるアイデアソンです。商店街の方々が抱える課題を解決する方法をKT-NET会員企業とともに考えました。活動資金として、品川区の助成金を活用しています。防犯カメラの映像をAIで解析して人流を可視化する仕組みや、来街者向けの電子掲示板、店舗同士の情報共有に使える回覧板アプリなどを導入しました。

_品川区がモンゴル高専と連携した人材交流事業にも参加したそうですね。

林さん:はい。品川区では、区内企業の技術者不足への対応や人材育成を目的に、2017年からモンゴル高専と連携した人材交流事業を行っています。当社もその趣旨に共感し、受入企業として参加してきました。昨年7月には、モンゴル高専から学生をインターンシップとして受け入れ、日本のIT現場を体験してもらっています。また、一昨年インターンとして受け入れた学生のうち2名が、昨年10月に当社へ入社しました。言葉や文化の違いはありますが、学ぶ意欲が高く、社員にとっても良い刺激となる取り組みだと感じています。

_印象に残っているエピソードはありますか。

林さん:インターンシップで受け入れる学生の面接のためにモンゴルを訪れた際、首都ウランバートルから高専の都市まで、バスで山越えをしました。ところが、雪や凍結の影響で途中で引き返さなければならなかったんです。高専の学生さんが、こうした厳しい環境の中で学んでいることを知れたのは、私にとっても貴重な経験でした。

また、昨年7月に天皇陛下が国際親善のためにモンゴルを公式訪問され、モンゴル高専をご視察された際、学生たちと懇談される様子がニュースで報じられました。実は、その中に当社へ入社した学生の姿もあったんです。その姿を見て、私たちも誇らしい気持ちになりました。

<モンゴル高専生が参加したインターンシップの様子>

「人」を大切に、地域とともに歩む

_活動の際に大切にしていることを教えてください。

林さん:「人」を中心に考えることですね。地域貢献活動も事業も、最終的に動かしているのは人ですし、社員がやりがいや誇りを持って働けなければ、企業として良いサービスを提供することはできません。社員を大切にすることが、結果としてお客様や地域の信頼につながるのではないでしょうか。また、オフィスの近隣にある飲食店の方々には、日頃から何かとお世話になっています。社員がランチで利用するのはもちろん、会社行事の際にはケータリングをお願いすることもあります。

_今後、取り組んでみたいことはありますか。

林さん:当社では、ゲーム感覚で避難訓練をシミュレーションしたり、防災について学んだりできるアプリの提供にも取り組んでいます。今後は、こうした技術を生かしながら、自治体や地域の方々と連携し、住人の皆さんの防災意識向上などにも貢献できればと考えています。また、五反田はゴルフに関連する企業も多く集まっているエリアです。当社もゴルフ事業を展開していますので、「ゴルフの街・五反田」という切り口でイベントを開催し、地域の方や企業がつながる場をつくれたらおもしろいのではないかと思います。

(白根 理恵)

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