ちょっと一服(はなぐるま 147号)

ちょっと一服
第147号(2020.2.20発行)

 大根が美味しい季節ですね。大根はなぜ上側が甘く、下側がからいかご存知ですか?私は白い部分が根っこと思っていましたが、そうではないようです。


 実は白い部分の上のツヤツヤしているところは、茎にあたるもの、下のひげひげの根っこ、二つの器官から成っているのです。


 上のところは、根で吸収した水分を地上の葉に送り、そこで作られた栄養分を根に送るために水分が多く甘味があります。

 それに対して、根はなぜからいのかというと、葉で作られた花を咲かす為の栄養分は、その時期までに土の中の虫に食べられないようからみ成分を蓄えているからなのです。しかも虫にかじられて細胞が破壊されることで化学反応が起き、よりからくなる仕組みなのです。
 

 植物の生きる知恵に面白さを感じたお話でした。


                 (編集委員 小林)

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