「おたがいさま運動 地域講座」が開催されました(はなぐるま 142号)

聴導犬の紹介
第142号(2019.4.20発行)


 2月8日(金)「おたがいさま運動 地域講座」が、町会・自治会連合会の主催で婦人・女性部の皆さんが参加して行われました。

 「おたがいさま運動」の啓発DVD鑑賞に続いて、ご自身が聴覚障害を持っている辻海里さんが、手話通訳の方を通じて講演くださいました。難聴には種類があり、それぞれ聴こえ方が違うという説明や日常生活で困ることをお話くださいました。印象的だったのは「シンプルに1人の人として関わりを持ってほしい。関わりを持てば、その人が何に困っているのか見えてきます。」と話されたことです。これは障害のある方との関わりのみではなく、「おたがいさま運動」にも通じると思いました。

 日本聴導犬推進協会スタッフの神嶋千晶さんからは聴導犬の紹介、働きや聴導犬の訓練について広報担当の聴導犬サラのデモンストレーションを交えて、話を伺いました。

 ここで再度、聴導犬ノエルと一緒に来場された辻さんが聴導犬との生活について、お話くださいました。聴導犬がいてくれることで「すみません」と言わずに済むことに気づいたそうです。聴覚障害は外見からわかりにくく、筆談を頼むのに「すみません」から始まることが多かった、という話にうなずく参加者が多くいました。

 その後、二人一組になり、片方がアイマスクを付けて、他方が障害物を置いて通りにくくされた集会室内を案内して歩きました。そこここから「怖い!」「大丈夫?」と聞こえてきました。

 全員が目の不自由な方のご苦労を実際の体験を通して知ったこともあってか、皆おたがいさまですね、という和やかな雰囲気で講座は終了しました。 
                  

(編集委員 清水・小林)

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