地域に根差した日野学園 これまでとこれから(はなぐるま 143号)

品川かぶの栽培
第143号(2019.06.20発行)

 日野学園のコミュニティ・スクールは今年で4年目を迎えます。日野学園のコミュニティ・スクールは様々な取組みをしていますが、特徴的な取組みの一つとして「英語の読み聞かせ」があります。毎週金曜日 朝8時25分から40分までの15分間、1年生から4年生を対象に実施しています。


●英語に親しもう 

 2003年より総合的な学習の一環として国際理解教育が導入されたことにより、本校でも英語に親しむ活動がさらに活発に行われるようになり、2011年から「大学で学ぶ英語の発音を生かした英語の読み聞かせ」を地域の清泉女子大学にお願いしたことからスタートしました。現在では清泉女子大学や明治学院大学の学生さんを中心とした学生ボランティアと保護者のボランティアの方々が一緒に「英語の読み聞かせ」の活動を行っています。


 「英語の読み聞かせ」は学校にある本の他、ボランティアで選定した本やオリジナルの紙芝居を作成し、活用しています。現在は2020年東京オリンピック・パラリンピックへ向け、日本の美しい四季や様々な文化を外国の方に伝えられるような紙芝居を新たに作成しています。このようなオリジナルの創作絵本や紙芝居の他にも、歌やゲームなども取り入れて、英語に親しんでもらえるような取組みを行っています。

英語の読み聞かせ


●品川地域未来塾


 また、品川地域未来塾も行っており、初めて英検を受験する児童生徒を中心に、過去問・筆記試験のほか、リスニングなども含め、本番さながらの英検対策講座も実施しています。準備なども含め、保護者中心の指導者が行い、品川地域未来塾の中心的な取組みとなり、既に定着しています。この講座を受講する児童生徒は年々増え、昨年度は300人を超える参加がありました。

●品川かぶの栽培 


 その他の取組みとしては、「品川かぶ」の栽培があります。日野学園には屋上に農園があり、そこで江戸伝統野菜の「品川かぶ」を作っています。指導者として品川学園学区にお住いの大塚様にご来校いただき、「品川かぶ」の歴史から栽培に至るまで、大変丁寧にご指導をいただいております。昨年は、特別支援学級の生徒と2年生が種まきから収穫まで心を込めて育てました。12月に品川神社で行われる「品川かぶ品評会」では、昨年は残念ながら入賞を逃しましたが、一昨年は銀賞を受賞することができました。今年度もこの取組に力を入れていきます。

●地域コーディネーターの活動 

 さて、学校地域コーディネーターの活動としては、地域に根差した日野学園として、地域と学校の橋渡しをする活動も大切にしています。例えば、8年生の職場体験・7年生の職場訪問でも先方との渉外などを協力・分担して行いながら、児童生徒のために先生方と一緒に活動しています。
今後も日野学園の教育活動の推進や、子どもたちの健全育成のため、地域の皆様のお力を借りながら、この大崎・五反田地域の特色を生かした魅力ある日野学園コミュニティ・スクールへと発展させていきたいと思っています。

(日野学園地域コーディネーター 田辺 優美子)

タイトルとURLをコピーしました