第一日野小学校では品川コミュニティ・スクールがスタートして3年目を迎えました。保護者、卒業生の保護者を含めた地域の方々、近隣の大学を中心にした学生のみなさん等が、学校のため子どもたちのために多くの活動をしています。
●図書ボランティア
長く活動をしているボランティアの一つとして図書ボランティアがあります。今年度は50名の方に登録いただき無理せず、楽しく、子どもたちの成長を見守りながら活動していただいています。主な活動は読み聞かせ、お話ワールド、貸出、装飾と分かれていますが、いくつも掛け持ちしてくださる方がほとんどです。
月に1度、朝の時間に各クラスごとに絵本の読み聞かせをしていただいています。
全校児童がアリーナ(体育館)に集まってお話を聞くお話ワールドは1、2学期に1回ずつ開催されます。毎回バラエティーに富んだ本を選んでくださり、プロジェクター投影しての絵本の読み聞かせを子どもたちはとても楽しみにしています。子どもたちは、皆さんに向けて「お話だいすきカード」に本の感想を書きます。このカードは、皆さんの励みになります。貸出担当の方は、休み時間に図書委員のサポートをお願いしています。
装飾担当の方は司書の先生の依頼に応じてメディアセンター(図書館)の窓や入口に四季の飾りつけをしていただいています。春は桜や水仙、夏はあじさいの花や海の生き物、冬には雪の結晶やクリスマスツリーなどのすてきな飾りつけをしてくださっています。
夏休みには蔵書点検を行います。棚や本を拭き掃除して2学期から気持ちよく利用できるよう活動には多くの方にご協力いただきます。大人と一緒に、児童や中学生も参加してくれます。
●授業サポートボランティア
また、各学年の授業のサポートとしても多くの方に参加していただいています。
3年生の自転車教室ではお父さんの参加があり、自転車に乗れない子の補助をしてくださいます。3・4年生の茶道教室では、毎年参加してくださる方がいるので作業の流れが大変スムーズで時間通りに終えることができます。また、5・6年生のステップアップ学習のまるつけにもご協力をいただいています。5年生の家庭科の授業では手縫いやミシン作業の補助をお願いしています。1・2年生の図書の時間には子どもたちが本を探すのや貸出のお手伝いをしていただいています。
そして、近隣の大学生に学校支援ボランティアとして登録いただき、主に低学年の授業の補助をお願いしています。休み時間には、芝生校庭で鬼ごっこをするなど、子どもたちと楽しくかかわってもらっています。学生だけでなく地域の方にも子どもたちとかかわっていただいています。ゲストティーチャーとして近隣の町会長さんをお招きし、4年生に向けて昔の遊びや生活についてお話いただきます。町会長さんから「近所ですからいつでも話を聞いてほしいことがあったら来てくださいね。」と温かいお言葉がありました。
●品川地域未来塾
夏休みには、3日間、地域未来塾を行っています。指導員として大学生や地域の方のご協力で毎年大勢の子どもたちが参加します。大学生からは「先生方のわかりやすいお話しの仕方や、子どもたちの頑張る姿勢、元気な姿がとても心に残りました。」との感想がありました。
これからも多くの場面でボランティアの皆さんが子どもたちと学校の教育活動を支えてくださるようコーディネーターとして努めていきたいと思います。
(第一日野小学校地域コーディネーター 出口 智子)