大崎第一地区を中心に、品川区の人物や施設をご紹介します。時代とともに変わりゆく地域の姿と、そこに暮らす人々を通して品川区の魅力を共に再発見しましょう。
今回は中原児童センターについて、三井館長にインタビューしました。
三井館長の経歴・プロフィールを教えてください。
三井館長(以下、三井):生まれも育ちも大田区です。もともと小学校教員を目指していましたが、大学4年の頃に品川区の児童館を見学し、学習以外の「体験」を通じて子どもを育てることに魅力を感じました。その後、品川区の児童センターに職員として務め、2020年に中原児童センターの館長に就任しました。趣味は登山と映画鑑賞です。休日は妻や山岳会のメンバーと山を登ります。登山中に交わす会話から、自分とは違う価値観や視点を学ぶことができるのが面白いです。
中原児童センターの概要について教えてください。
三井:児童センターは、児童の健全育成を目的にした施設です。クラブ活動や子育て支援など、0歳から18歳のお子さんと保護者が利用できます。品川区外にお住まいの方でも利用できるので、お気軽にお越しください。
中原児童センターの特徴は何ですか?
三井:1つ目は、本格的な音楽スタジオがある点です。ライブハウスで使われるような音響機材を揃えています。ここで練習するバンドには、地域のイベントで演奏してもらうこともあり、練習の成果を発表する場を提供しています。2つ目は、小学5年生以上が参加できるキャリアデザイン講座を開催している点です。地域の大人達の仕事について知ってもらうことで、働くことを考えるきっかけにしてもらいたいと思います。3つ目は、地域との関わりを重視している点です。攻玉社中学校・高等学校のレゴ部との交流や、地域イベントへ参加することもあります。また、第四日野小学校・荏原第一中学校での「赤ちゃんふれあい事業」では、中原児童センターを利用する乳幼児とその保護者の方に協力いただき、小中学生が実際に赤ちゃんと触れ合う機会を提供しています。
この仕事のやりがいを教えてください。
三井:学校外での子どもの「体験格差」が社会問題となる中で、児童センターは、そうした格差を少しでも解消し、子どもたちに体験の機会を提供する役割を担っています。センターの卓球台で遊んでいた子がその後に区の卓球大会で活躍したり、バンド活動をしていた子が音楽関連の仕事に就いたなど、児童センターでの経験がその後の人生に影響を与えることがあります。子どもの選択肢を増やし、可能性を広げられる仕事であることに職員一同、やりがいと誇りを感じています。

地域にとってどんな施設でありたいですか?
三井:地域の方に「開いていてよかった」と思われる施設でありたいです。児童センターが情報のハブとなり、人と人、人と機会を結ぶ「橋渡し役」として機能したいと考えています。また、利用する子どもたちにとって、学校とも家とも違う自分でいられる、安心して過ごせる居場所でありたいです。
移転後に期待することは?
三井:今まで施設を利用したことがない方にも気軽に来ていただきたいです!今年の10月から、サンデーサポートとして日曜・祝日も利用できるようになります。移転後の施設のお披露目会にもぜひ遊びに来てくださいね!
《中原児童センター》
改築工事が終わり、2025年8月25日に新施設がオープンします!
住所(改築後):品川区小山1-4-1
電話番号:03-3492-6119
イベント、施設情報はこちらをご確認ください。
https://shinagawa-pocket.city-hc.jp/nursery/detail/S012
《中原児童センター リニューアルイベント》
新施設のお披露目会です。どなたでもご参加いただけますので、ぜひお気軽にお越しください!
日時:2025年9月6日(土)10:30〜16:00
内容:スラックラインコーナー、クラフトコーナー、五反田図書館や地域のママさんボランティアによる読み聞かせやバルーンアート、楽器体験など
(編集委員 古郡)